キャンプを行う上で、テントと同じぐらい大事なのがタープです。暑い日差しから守ってくれたり、雨の中でも荷物を濡らさないようにするのにも重宝される重要なアイテムです。タープにも種類がありますので、特に今回はスクエアタープ(約3〜4人用向け)スポットを当てて紹介をさせて頂きます。
タープの種類
レクタタープ(長方形)
レクタタープの呼び名の他に「スクエアタープ(正方形・長方形)」とも呼ばれています。
名前の通り長方形のシンプルな形をしておりますので、居住面積が最も広く、大人数でのBBQ・キャンプのリビングスペースに適してます。
【特徴】
・居住スペースを大きく取れる。
・大人数での使用にも向いている。
・さまざまなアレンジができる。
・開放感があるので、非常に気持ちいい。
・ポールの数が多くなるケースもあるため、設営が少し大変になり収納性が悪くなる。 (※ただし、2本のポールでの設営も可能)
ヘキサタープ(六角形)
タープの形が六角形(ヘキサゴン)になっているタープのことで、2本のポールとロープで張る非自立式のタープです。レクタタープに比べると居住面積が小さくなりますが、ポール2本のみなので設営が簡単です。張った時のスタイリッシュな形が魅力的です。かの有名な小川張りもこちらのタープを用いることが多いです。
【特徴】
・設営が設営
・さまざまなアレンジができる
・スタイリッシュな形
・開放感があるので、非常に気持ちいい。
ウイングタープ(ひし形)
使い方はヘキサタープと同じですが、形がひし形なのが特徴です。軽量で持ち運びがしやすく、居住スペースはかなり絞られてしまうので、ソロキャンパーで使用される方が多いです。様々なスタイルへのアレンジが出来るのも特徴です。
【特徴】
・設営が簡単
・コンパクトでソロキャンプ向き
・他のタープとは違ったアレンジが出来る
・面積が狭い
ワンタッチタープ
ワンタッチタープとは、最も設営が簡単なタープでキャンプ初心者でも問題なく設営が出来ます。風がそこまで強くなければ、ペグでの固定も必須ではないのが設営のしやすさのポイントです。屋根のカバーを取り付けし、4本の柱を外側に広がるだけで立ち上がります。ただし、重量がかなりあるので少し距離があるサイトで、持ち運びする際には考慮に入れる必要があります。
【特徴】
・設営が最も簡単
・ペグ打ちが必要ないので、ペグ打ち禁止の場所・砂地・アスファルトなどでも使用が可能
・重量があるので、多少の風・雨でも問題なく使用できる
・形状が決まっているのでアレンジは出来ない
・重量が重いので、持ち運びが大変な場合もある
タープの選び方
生地・素材
タープの生地・素材も確認して選びましょう。タープには大きく分けてポリエステル・ポリコットン・コットンの3種類があります。最近では、ポリコットン素材(T/C素材)ポリエステル65%、コットン35%の混合素材で作られた両方の素材の良いところを持つタープが人気です。タープの近くで焚き火をすると火の粉が飛んでタープに穴が空いたるすることもありますが、ポリコットン素材であれば起きづらく、夏の暑い時期には通気性が高いので涼しく、寒い時期には保温性もあるので熱が逃げづらいなどのメリットがあり非常にバランスの取れた魅力的な素材です。
【素材別メリット・デメリット】
- ポリエステル
- ポリコットン
- コットン
使用人数
ファミリー・カップル・ソロなどキャンプを楽しむメンバーによって、必要な許容人数も変わってきますのでタープの大きさもしっかりと確認して検討して下さい。基本的には許容人数の記載がありますので、許容人数より1〜2人差し引いた人数が余裕のあるタープの大きさになりますので、参考にして頂ければと思います。
耐水圧
キャンプサイトは、山間にある場所も多いため突然の雨なども見舞われることもあります。タープ仕様に耐水圧を示す記載が御座いますので、しっかりと確認をしましょう。目安としては、耐水圧の数値が1500mm程度を検討してみてください。一般的に、耐水圧が300mmで小雨、1000mmで普通の雨、1500mmで強い雨の侵入を防ぐといわれています。
※ポリコットン素材のタープは、耐水圧が比較的低い表記になっているものが多く雨では使えないのではないかと心配される方がいらっしゃるかと思いますが、コットンが水を吸収して膨張する特性があるため雨が降っても表面は濡れているが、ポタポタと水が落ちることはないのでそこまで気にされなくても良いかと思います。
気になる方は、ぜひ使われている方の口コミをチェックして見て下さい。
ファミリー向け オススメ レクタタープ
VISIONPEAKS ファイアプレイス TCレクタタープ
アウトドアブランドの「ヒマラヤ」が展開するプライベートブランド「ビジョンピークス」のTCレクタタープです。T/C素材になりますので、タープの近くでの焚き火を楽しむ事が出来ます。素材の特性上水を含むと糸が膨張し防水性が上がる仕組みで撥水加工がしておりますので、多少の雨であれば安心です。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
FIELDOOR レクタタープT/C
※T/C素材
※ポリエステル素材
フィールドアは、2002年にアウトドアブランドとして展開を始めた国内メーカーで、非常にリーズナブルなキャンプギア(キャンプアイテム)を取り揃えております。リーズナブルの理由は、実店舗を持たずにネット販売のみを行っているため販売におけるコストが抑えられているからです。
T/C素材のため火の粉で穴が開きづらいので、タープ近くでの焚き火も可能です。耐水性が少し低いと感じられる方は、ポリエステル素材(耐水圧:1500mm以上)も選択可能なのでそちらも検討してみて下さい。
こちらのタープは、撥水加工と防カビ加工が施されています。T/C生地の特徴は、水を含むと糸が膨張し、水を通しにくくなります。更に撥水加工をすることで、急な雨でも安心です。また吸湿性が高いので濡れたまま放置するとカビが生えてしまいやすい生地ですが、防カビ加工を施すことで、耐久性が高くなっております。
収容人数は、4〜6人用となっておりますのでファミリー向けの大きさとなっております。
※購入時にポール付き(スチールポール・アルミポールのどちらかを選択)で注文出来るので、すぐキャンプで使用出来ます。
Ogawa システムタープレクタ
※ポリエステル素材
100年以上の歴史ある安心の国内ブランドで、日本の気候を知り尽くしたアイテム作りをしている非常に人気のあるアウトドアメーカーです。ogawa製品は、少し値が張るアイテムが多いですが職人気質の丈夫で品質の高い製品が多いので、長くご使用できます。
T/C素材・ポリステル素材(耐水圧:1800mm)の2種類を展開しております。ポリエステル素材のタープは、遮光コーティングが施された210dの厚手の生地を採用しているので、雨風にも強く遮光性が高いのも特徴です。ハトメが複数付いているので、アレンジも自由に出来ます。
ogawa製品ならではセッティングテープが付属されているので、こちらのタープを購入するとかの有名な”小川張り”にてタープを張ることが出来ます。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
Soomloom レクタタープ
コスパに優れたアウトドア・スポーツ用品ブランド「スームルーム」のレクタタープです。
とにかく、コストパフォーマンスが高くキャンプ初心者があまりコストを掛けたくない最初の1枚としては良いかと思います。ポリエステルタイプであれば、耐水圧も3000mm(T/C:350mmですが、多少の雨は問題ないと記述が御座います)とあり雨でも問題なく使用出来ますし、UVカット率もUPF40なので遮光性もあり日陰もしっかりと作ってくれますので、日焼け防止にも繋がります。
こちらのタープの最も大きな特徴は、グロメットとロープを結ぶループが全16ヶ所が付いていて、色んなバリュエーションにアレンジが出来るところです。最近キャンパーの中で流行りの”タープ泊”にも活用している方がいらっしゃいます。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
スノーピーク HDタープ レクタ(M)ファミリータープ
スノーピークといえば、キャンプを始めた人ばかりの人でも最初に耳にするアウトドアブランドの一つかと思います。製品品質の高さから他のアウトドアブランドよりもコストが比較的高い傾向にあります。
テントの防水性を表す耐水圧ですが、スノーピークは3000mmミニマムがうたわれており、平均値が3000mmではなく、テントのどこを測定をしても3000mmの耐水圧を保証しているという精度の高さで作られておりますので、その品質の高さがわかるかと思います。
HDタープシリーズは、5枚の生地を使って贅沢に縫製し、稜線部の剥ぎ目をオフセットしてあります。それにより、雨水が円滑に流れ落ちていき、高い防水性を発揮します。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) 焚火タープ
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)は、全国に18店舗を構えるアウトドアショップ「WILD-1」のオリジナルブランドで、非常に多くのキャンパーさんが愛用しているブランドです。
焚火をする際に舞った火の粉から幕体の穴あきを減らすコットン生地(T/C素材もあります)を使用したタープです。コットン素材を使用しているので、ポリコットンよりも火の粉には強くなりますのでより近くで焚き火を楽しみたい方にオススメです。その分重量も重くなってきますので、持ち運びしやすいサイトでの使用が吉ですね。
どんなに愛着のある道具でも10年も使用すれば(使用してなくても)シームテープははがれ寿命がきてしまいますが、焚火バージョンはそれがありません。その分湿気などでカビてしまうケースも多いので乾燥した場所での管理の必要が御座います。
T/C素材のコネクトレクタタープであれば、テンマクデザインのサーカスTC DXと連結できますので、セット品での購入も良いかと思います。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
ロゴス グランベーシック ソーラーレクタープ
日本のアウトドアブランドが展開するレクタープ
こちらのタープの特徴は、なんと言っても炎天下での活躍に期待できます。ソーラーブロック加工を施した炎天下高機能レクタ型タープ。生地には分厚くて丈夫な難燃ヘビーポリオックスを採用し、さらに裏面にはUV-CUT率99.9%、遮光率100%という驚異のスペックを備え、日向と日陰で最大15℃もの温度差を実現しております。
耐水性も3000mmとしっかりとしており、重量も2.2kgと軽量です。8カ所にグロメットを設けているので、天候に応じてフレキシブルな張り方も可能です。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
NORDISK (ノルディスク ) Kari 12 コットン タープ
白熊のロゴが可愛らしい北欧ブランドのノルディスクから展開されているレクタタープKari 12です。アスガルドやアルフェイム組み合わせての使用が出来ますので、非常にデザイン性の高いタープです。
レガシーシリーズのタープの中で最もコンパクトなタープで、様々な方法で設営可能。素材はポリコットン(T/C素材)で雨や強い日差しなどの厳しい環境にも耐えられます。ポール2本、砂での設営もできるVペグ10本、ガイロープ付属が付属されておりますので、そのままキャンプに使用出来ます。
TATONKA (タトンカ) TARP タープ 4 TC
タトンカはドイツ創業のアウトドアブランドです。
こちらは、旧モデルのリニューアル版タープで、そのTCに65%含まれるポリエステルが新素材に改善されることで、生地の引裂き強度が50%・抗張力が25%向上しておりますので、従来モデルの高い遮光性と生地の薄さによる軽量さはそのままに、設営時の強いテンションに耐えることが出来る品質で作られております。
ポール用グロメット8点・ロープ用ループ6点あるので、こちらも様々なタープのアレンジが出来ます。
耐水圧1300mmと表記がありますので、一般的なT/C素材よりも耐水圧が高くなっているのも特徴です。他のポリコットン材質は、平均で約350mm程が多いです。
※ポールは別売りとなっておりますのでポールを追加する必要が御座いますので、ご注意下さい。
最後に・・・
様々なタープを紹介させて頂きましたが、今回は特にレクタタープに関して紹介をさせて頂きました。 素材・デザインの種類もメーカーにより多種多様なため、大いに迷われることもあるかと思います。基本的にはテントとの組み合わせによる相性が重要になるかと思いますので、ご自身が使われるテントと合わせてタープをご検討頂ければと思います。最後までお読み頂きまして、ありがとう御座いました。
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