街灯も何もない大自然でのキャンプをするには、焚き火以外の「明かり」が必要です。今回は、キャンプに必要な明かりにスポットを当てて安全性の高いLEDランタンに絞って紹介をさせて頂きたいと思います。
ランタンを選ぶポイント
①明るさ・・・
キャンプ場で必要な明るさを考慮しましょう。小規模なキャンプ場では比較的低い明るさでも十分ですが、広いエリアを照らす必要がある場合はより明るいランタンが必要です。キャンプ場の夜は、月の明かりはあるものの真っ暗になりますので、ご家族のテント周辺は十分な明るさが必要です。
明るさはルーメン(lumens)で表されます。
ルーメン数が高いほど明るい光を放ちます。
明るさの基準は、だいたい以下に沿って選べれば問題ないかと思います。
①メインランタン
最低1,000lm以上の明るさ
②サブランタン
500lm以上の明るさ
③テーブルランタン
100〜400lm程度
④テント内ランタン
100〜400lm程度
メインランタンであれば1500lm以上、サブランタンであれば500lm程度の明るさがあれば快適に使用可能です!
②稼働時間
キャンプの宿泊日数にもよりますが、ランタンの稼働時間も重要。ランタンの稼働時間が長ければ、充電頻度・電池交換頻度が少なく済みます。LEDランタンは、電池式・充電式の2種類があり、ご自分に合った利便性や汎用性が良いものを検討していく必要がありますので、ランタンの稼働時間は、使用する環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
キャンプ用のLEDランタンには、主に電池式と充電式の2つのタイプがあります。
電池式のメリット:
- 充電時間を気にする必要がないため、急なキャンプにもすぐに利用できます。
- 予備電池があれば、長期間ランタンを利用することができます。近くのコンビニでも購入できるものなので急なトラブルにも対応がしやすいです。
電池式のデメリット:
- 電池を交換しなければならないため、充電式に比べてコストがかかる場合があります。
- 連泊する場合は、予備電池を多く準備する必要がありますので荷物が増えます。
充電式のメリット:
- 持続時間が長いため、充電器の準備をすることができるだけでなく、ランタンを他の用途にも幅広く使えます。タイプによっては、太陽光での充電ができるので省エネです。
- 環境に配慮できるため、廃棄処分についての負荷が軽減されます。
充電式のデメリット:
- 充電時間が必要なため、急なキャンプの場合には利用できず電源サイトorポータブル電源の用意が必要になります。
- 電池式に比べて初期コストが高いことがあります。
③防水性能
防水性を求めるランタンは、キャンプで必須のアイテムです。たとえば、突然の雨や霧雨によってキャンプ場が濡れてしまった場合でもランタンが雨滴に濡れたり水没したりすることがないように、防水性に優れたランタンを選ぶようにしましょう。
防水性能の表示には IPコードというものが使われます。IPはIngress Protectionの略で、数字で表された2つの数字は、順に、固体物の侵入(IP5○)や液体の侵入保護(IP○4)レベルを表すものです。最低でもIP54レベル以上のランタンを選ぶと、雨天時など水滴がかかるような場面でも安心して使用できます。ランタンは乾燥した状態で保管することをお勧めします。
ランタンの種類・・・
LEDランタン
LEDランタンは、最も一般的なキャンプ用ランタンの一つです。LED(Light Emitting Diode)は省エネルギーで明るい光を発するため、長時間の使用に適しています。一般的に電池や充電式で動作し、持ち運びやすく、火傷の心配もないので安全性も高いので、初心者キャンパーや小さなお子様がいる方にも向いております。
ガソリンランタン
ガソリンランタンは、燃料としてガソリンを使用するタイプのランタンです。ガソリンランタンは非常に明るい光を放ち、広範囲を照らすことができます。一方で、ガソリンの取り扱いには火気や換気の注意が必要であり、燃料の補充や点火の手順にも慣れる必要があります。メンテナンスも必要なアイテムが多いので、どちらかというと上級者向けのランタンです。
オイルランタン
オイルランタンは、燃料としてランプオイルやケロシンを使用するタイプのランタンです。ガソリンランタンと同様に明るい光を放ち、雰囲気を演出することができます。オイルランタンはガソリンランタンに比べて取り扱いが簡単ですが、点火時には注意が必要です。ガソリンランタン同様、味の出るthe ランタンというイメージの形状が多い人気のジャンルです。
ガスランタン
ガスランタンは、ガスボンベからガスを供給して動作するタイプのランタンです。ガスランタンは明るく安定した光を提供し、使い勝手が良いとされています。多くのガスランタンは点火ボタンが付いているため、点火が簡単です。筆者自身もメインランタンは、こちらのシリーズを使っており使い勝手の良いモデルが多い印象です。
どのタイプのランタンを選ぶかは、個々の好みやキャンプの条件によります。LEDランタンは安全で使いやすいですが、明るさや範囲に制限があり、ガソリンランタンとオイルランタンは明るさに優れていますが、取り扱いには注意が必要です。ガスランタンは使い勝手が良く明るいですが、ガスボンベの持ち運びに注意が必要です。選ぶランタンは、自分のしたいキャンプと利便性・安全性などを考慮して決めると良いでしょう!
今回は、ファミリーキャンプにオススメのメインランタンLED編ということで、オススメのLEDランタンを紹介致します!
ファミリーキャンプにオススメのサブランタン LED編 6選
ベアボーンズ レイルロードランタンLED
ベアボーンズは、LEDライトで最も人気のあるアイテム。北米鉄道会社で使われてきたレイルロードランタンを模したランプです。出力は、ハイモードで4時間、ローモードで100時間点灯します。
5色の色が展開されており、自身のキャンプスタイルにあった色合いを選ぶことが出来ます。電池残量がわかるようにメモリが付いており、一目で確認が出来きスイッチの切り替えもレトロなデザインとなっております。
ルーメン数 | 35〜200ルーメン |
防水性 | 防水記載なし |
電源 | 充電用USBケーブル(タイプC) |
連続点灯時間 | Lowパワー:100時間、Hiパワー:3.5時間 |
カラー展開 |
ベアボーンズ フォレストランタン
同じベアボーンズから、炭鉱用カンテラを模した充電式のランタン。バッテリーは充電式リチウム電池で、やさしい電球色のLED球を採用。出力は最大200ルーメンで3時間、最小出力で80時間以上点灯します。
ベアボーンズのレイルロードランタンと比べると、カラーバリエーションがカラフルなのでおしゃれなランタンが欲しい方にはピッタリのランタンです。
ルーメン数 | 35〜200ルーメン |
防水性 | IPX4(防沫形) |
電源 | 充電用USBケーブル(タイプC) |
連続点灯時間 | Low:80時間、Hi:3時間 |
カラー展開 |
ジェントス PL200-R
LEDライトで有名なジェントスは、創業当初から懐中電灯の製造を行っていたこともあり非常にしっかりとした性能の製品を世に送り出しおります。
アウトドアでは、ある程度の耐久性が必要になる場合もありますが1m防水仕様(IP66及びIP67準拠)と砂や雨が降っても全く問題にならない性能で、2mの落下耐久にも合格している耐久性の良い製品。
ライトの下部にネジ穴が付いているので三脚にも取り付け可能、マグネットスタンドなのでテントやタープに使用するポールにくっつけて使用することも出来るので、非常に使い勝手が良いです。
筆者もこちらを使用しております!
ルーメン数 | 2ルーメン(ナイトモード時)/ 160ルーメン(暖色モード時)/ 300ルーメン(昼白色モード時)/ 450ルーメン(白色モード時) |
防水性 | 1m防水仕様(IP66及びIP67準拠) |
電源 | 充電式 |
連続点灯時間 | Low:80時間、Hi:3時210時間(ナイトモード)/ 11時間(暖色モード)/ 7時間 (昼白色モード)/ 5時間(白色モード) |
ブルーノ LED
オイルランプのようなレトロデザインのLEDランプ。キッチンアイテム・ピクニック&アウトドアアイテム・インテリアアイテムなどを手がけている、ライフスタイル向けのブランド。
スイッチは無段階に調整ができるダイヤル式で、お好みの明るさに調整可能。オシャレなデザインなので、家のインテリアとしても使用できます。色は、5色展開となっております。
筆者もこちらを使用しております!
ルーメン数 | 記載なし |
防水性能 | 記載なし |
電源 | 電池式 |
連続点灯時間 | 約70〜100時間 |
BALUMADA ランタン
電子レンジや扇風機などの家電で有名なバルミューダから展開されているLEDランタン。高級感のあるスタイリッシュなデザインでテーブルに置くとかなり雰囲気が出ますので、キャンプ以外でもインテリアとしての用途もあります。こちらも、無段階調光が可能なので細かい灯りの調整が出来ます。
ルーメン数 | 約195ルーメン |
防水性能 | IP54(生活防水) |
電源 | 充電式 |
連続点灯時間 | 3〜50時間(最大照度〜最小照度) |
ロゴス ゆらめき・クラシコロッジランタン
国内メーカーロゴスからクラシック風LEDランタン。ボディに竹素材を使用しており、クラシカルなデザインにカジュアルさも加えたアイテム。火が灯っているかのようなゆらめきモードやきらめきモードなど、点灯方法も選べる製品です。スマートフォンの充電も可能な充電式タイプ。
LEDランタンの中では、高級感のあるランタンの一つです。
ルーメン数 | (約)217ルーメン |
防水性 | 記載なし。 |
電源 | 充電式 |
連続点灯時間 | (約)強/27時間、弱/400時間 |
価格帯 | ¥12,800 |
まとめ
ここまでご覧頂きまして、ありがとうございました。最初のランタンとしては、非常に扱いやすくお子様の火傷の心配なども少ないLEDのサブランタンを紹介させて頂きました。家のインテリアでも使用できるシリーズも多かったのではないかと思いますので、キャンプだけではなくお家用に選ばれても良いかと思います!
それでは、楽しいキャンプライフを!
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